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小川範子



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小川範子

恋愛小説

作詞:高柳恋
作曲:楠瀬誠志郎
編曲:水島康貴

窓の外は昼下がりの街
頬杖ついて見降ろしていたわ
肩を寄せる恋人同志に
小声で悪口を言った

熱い紅茶カップに注いで
口さえつけず冷たくなってく
お気に入りのレコードも今は
ケースに閉じ込めたまま

あの日接吻(くちづけ)で始まった恋は
ゆうべ電話で聞いたさよならで
まるで真夏にふたりして飲んだ
シトロンの泡みたいね

何故かしら哀しみが溢れない
あなたの声をもう忘れてる
教えてよどんなふうに怒って
どんな歩き方したの

からし色の手編みのセーター
陽射しを浴びて 汗ばむほどだわ
胸はまるで 荷物を運んだ
引っ越しのあとみたいね
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机の上に置き忘れていった
あなたが読みかけてた小説の
風にめくれたページには今も
恋愛がはしゃいでいる

何故かしら ため息も零(こぼ)れない
あなたの笑みが もう遠くなる
信じてよ 軽いだけの恋では
決してなかったのにね

机の上に置き忘れていった
あなたが読みかけてた小説の
風にめくれたページには今も
恋愛がはしゃいでいる

何故かしら哀しみが溢れない
あなたの声をもう忘れてる
教えてよどんなふうに怒って
どんな歩き方したの

何故かしら ため息も零(こぼ)れない
あなたの笑みが もう遠くなる
信じてよ 軽いだけの恋では
決してなかったのにね