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小林啓子
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はじめての町
Lyricist:茨木のり子 Composer:小林啓子
はじめての町に 入ってゆくとき わたしの心は かすかにときめく そば屋があって 寿司屋があって デニムのズボンがぶらさがり 砂ぼこりがあって 自転車がのりすてられてあって 変わりばえのしない町
見なれぬ山が迫っていて 見なれぬ川が流れていて いくつかの伝説が眠っている わたしは すぐに見つけてしまう その町のほくろを その町の秘密を
Find more lyrics at ※ Mojim.com お天気の日には 町の空には きれいないろの淡い風船が漂う
その町で生まれ その町に育ち けれど 遠くで死ななければならなかった者たちの 魂なの
はじめての私にはよく見える そして わたしは好きになる 日本のささやかな町たちを 水のきれいな町 ちゃちな町 とろろ汁のおいしい町 がんこな町 雪深い町 菜の花にかこまれた町 目をつりあげた町 海のみえる町 男どものいばる町 女たちのはりきる町
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